▶ 新人時代シリーズ(全6回)
① 座学・製造実習で感じたこと(4~9月)
② 加工メーカー実習で学んだこと(10~11月)
③ 初仕事!設備組立(12~1月)← 今ここ
④ 設備初立ち上げ(2~3月)
⑤ 新人時代の総集編
⑥ 新人時代の職場環境(人・居室)
加工実習が終わったあとの12月。
いよいよ私は配属先で 初めての実務 を担当することになりました。
初仕事は、設備の組立。
当時の私は、生産技術としての基礎スキルもほぼゼロ。
図面も満足に読めず、工具を使ってまともに機械を組み立てたこともない…。
そんな状態で本格的な実務がスタートしました。
■ 最初の仕事は“アルミフレームのカバー組立”から
当時の職場では、新人は最初に 設備のアルミフレームカバー組立 をやるようでした。
私もここから始まりましたが——
とにかく図面が読めない。笑
- 「どれがどの部品?」
- 「右から見た図はどれ?」
毎日図面と格闘し、図面を折り曲げて立体をイメージしようと必死。
そんな私を見て先輩たちは笑っていました。笑
ただ、組立そのものは プラモデル感覚 で楽しかったです。
■ 設備本体の組立へ
カバー組立が終わると、いよいよ 設備本体の組立 に挑戦。
- 図面の読み方(購入品メーカー名すら知らない)
- 組立の順番(つけ忘れ発見→やり直しの連続)
- 調整の考え方(プラモデルとは違う現実)
- ボルトの適切な締め付け(強く締めすぎて部品破損…新人あるある)
失敗だらけでしたが、 怒られながら覚えたことほど身につく ものです。
そしてもし設計ミスがあれば、追加工を行うのですが、
ここで 加工実習の経験が大いに役立つ のでした。
■ 礼儀知らずすぎた“ひどい新人時代”
当時の私は、完全に 礼儀知らずの新人 でした。
体育会系経験なし、上下関係の厳しさも知らない。
だから…
- 言葉遣いがなっていない
- 空気が読めない
- 行動が失礼
もう今思い出してもゾッとします。笑
先輩たちから今でも
「お前は本当にひどかった(笑)」
と言われますが、当時の自分を振り返ると本当にその通りだと思います。
ただ、スタートがマイナスだった分、
後から褒められることが多い“おいしいポジション”だったのも事実です。
今では
「本当にお前は変わったな」
と言われます。
■ 担当してくれた先輩とのエピソード
私の教育担当の先輩は、本当にすごい人でした。
- 人の観察力が異常に鋭い
- 性格の変化や成長を一瞬で見抜く
- 本質を見抜く洞察力が高い
最初の私は間違いなく「ダメな新人」でした。
しかし、あるタイミングから一気にスイッチが入り、急成長。
その時に先輩から言われた言葉が今でも忘れられません。
「お前だけは、俺の予想が外れたな」
これほど嬉しい言葉はありませんでした。
今でも自分の大きな支えになっています。
■ 当時の職場は“残業が当たり前”の時代だった
当時は
残業している = 頑張っている
そんな価値観が色濃く残った時代でした。
夜20時でもほとんどの先輩が普通に残業していて、申し訳なさそうに帰る…
新人の私は本気で
「やばいところに来たかもしれない…」
と思いました。笑
ただ、当時は実家暮らしだったおかげで精神的にも経済的にも助かり、
家族には今でも感謝しています。
■ まとめ:組立で学んだこと
前回の加工実習に続き、組立でも得たものは非常に大きかったです。
- 図面の読み方
- 組立の段取り
- 調整の考え方
- 部品の扱い方
- 現場での立ち振る舞い/礼儀
生産技術としての基礎、社会人としての基礎。
そのどれもが、この時期に叩き込まれました。
ツラいこともありましたが、いま振り返れば全部が財産です。
✨次回
次回はいよいよ 生産現場での設備立ち上げに初挑戦!
新人が初めて経験する “設備初立ち上げのリアル” を書いていきます。
▶[次回:新人時代④/新人生産技術エンジニアの設備初立ち上げ(新人2〜3月)]
▶[前回:新人時代②/加工実習で学んだこと(新人10〜11月)]
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