開発部の“生産技術”という現実とのギャップ
1年目は、ヤバい上司・やりがいのない業務…
ストレスだらけの毎日でした。
なんとか踏ん張った結果、
2年目のタイミングで 新製品開発チームへ異動となりました。
上司もまともな人に変わり、精神的負担は減少。
しかしここからが本当の試練でした。
■ 革新的だけど「どうやって作るの?」製品と向き合う
担当した製品は、とんでもない構造。
✓ 設計としては革新的
✕ 作る側としては悪夢
まずはゼロから…
- どうすれば作れるか
- 製造方法(工法)はどう成立させるか?。
テスト用治具をひたすら作っては実験の毎日でした。
🎯 量産経験があったからこそ貢献できたこと
製品設計に対し、“作りやすい形状”の提案ができました。
さらに、
治具設計は前職の経験で朝飯前 → 圧倒的なスピードでこなせた
これが開発スピード向上に大きく貢献できたと思っています。
徐々に工法が固まり、
なんとか製造できそうなレベルに。
ただ心の中ではずっと…
「これ、本当に量産できる…?」
ただこの感覚がわかるメンバーがあまりいなかったのがツライところでした。
■ “試作作業員”化した日々
試作がスタート。
1日数台
客先提出のため ノルマ未達なら帰れない
→ 製造そのものをやる毎日
定時を過ぎても
1台も完成しない日さえありました。
試作でも量産でも、生産が安定せず、
ノルマの生産数達成しないと帰れないというのはあります。
それが生産技術の宿命。
そんな日は、日付を跨いで試作…。
もう完全に “試作の作業員”。
本来の業務である設備検討は一切進まず。
心の声はずっとコレ👇
「なんで俺がずっと試作してるんだ…?」
■ 「優先順位は自分で考えろ?」の衝撃
あまりにおかしい状況に
上司の上司に聞きました。
「設備検討より試作が優先なんですか?」
「製造メンバーに任せられるのに、なぜ生産技術が?」
返ってきた答えは…
「それは自分で考えることじゃないかな?」
😇「あ、この人はヤバい。。」
と確信。
この言葉は今でも覚えています。
…この瞬間、初めて
「もう1回転職するかも」
が頭をよぎりました。
ヤバい人だらけでした。
■ それでも逃げなかった理由
幸い、
- 同時期入社の仲間が多かった
- 愚痴を吐き出せる雰囲気があった
- 直属上司は理解があった
↓
なんとか心を保ち、試作を乗り切ることができました。
そしてようやく…
試作設備検討のステージへステップアップ。
しかし、心には常に不安が。
「この会社、ずっとは無理かも」
■ まとめ
新しい環境の”理不尽”に揉まれた2年目。
- 革新的だが作りにくい製品
- 試作作業員になった日々
- 上層部との価値観ギャップ
- 2回目の転職を意識した最初の瞬間
それでも歯を食いしばって
前職よりも“上流の経験”を積んだ大切な1年でした。
✨次回
▶【次回:2社目3年目前半|「「やっと設備設計らしい仕事が…!」試作設備導入編】
▶【前回:2社目編|「想像してたのと違う…?」転職後に感じたギャップ】

コメント