転職活動を経て入社した3社目での1年目は、私は “本当の生産技術”に向き合える環境へようやく戻ったと感じた年でした。電子部品の組立・検査装置といった設備導入を担当し、最初から“生産技術らしい仕事”に関われたことは大きな喜びでした。かし同時に、多層に重なる 決裁文化や社内調整の壁 が立ちはだかり、真の技術力以上に“社内の動かし方”が試される1年にもなりました。
▶3社目(材料メーカー)キャリア連載(全6回+総集編・番外編)
①【1年目】 また“本当の生産技術”に戻れた年。 ←今ここ
②【2年目】 史上最大の設備投資プロジェクトで学んだ“本当の生産技術”
③【3年目】 半年におよぶ国内試運転で学んだ“現場力”とチームの難しさ
④【4年目】 初めての海外現地試運転で味わった、3ヶ月のリアル
⑤-1【5年目①】 「物流ロボット導入」、“生産技術らしさゼロ”で苦しかった日々
⑤-2【5年目②】 “自作自演の設備導入”と、3回目の転職を決意した裏側
◎ 【総集編】 5年間で経験した“最大規模の仕事”と、キャリアの転機になった期間
◎ 【番外編】 職場環境まとめ | 最大規模組織で味わった “技術の壁” と “成長”
■3社目に入社してすぐ感じたこと
2回目の転職を終え、3社目へ入社。
最初に感じたのは――
「ああ、また本当の生産技術の現場に戻ってきた」
という“安心感”でした。
- 直属の上司(係長)は同年代で頭のキレるタイプ
- その上の課長は、昭和気質でパワハラ系ではあるが“技術は超一流”
- 外製設備導入・内製設備どちらも経験が豊富な実力者たち
2社目とは違い、設備の話がちゃんと通じる仲間がいる環境に戻れたことが、とにかく嬉しかった。
■3社目の生産技術は「会社全体を担当する横串組織」
1社目・2社目のように「自分の工場のみ」ではなく、
3社目では 全工場の設備導入を担当する横串組織。
そのため…
- 打ち合わせや仕様検討、設備導入で他工場へ出張が多い
- 関わる部署が多く、調整業務がとにかく大変
- 設備投資の決裁には“根回し”が必須
- 課長 → 部長 → 部門長 …と説明を何度も繰り返す必要がある
特に驚いたのは、
「決裁を通すこと」自体が一つの大仕事になっている文化。
正直、
「いや、大事なのは決裁後の設備立ち上げじゃない?」
と違和感を覚える場面も多かった。
■3社目1年目のメイン業務:電子部品の組立・検査装置の導入
担当したのは 電子部品の組立装置・検査装置の新規導入。
内製ではなく外製だったため、
構想検討 → 仕様書作成 → メーカー選定 → 見積り…と進めていきました。
ここで感じたのは:
◎最初から設備仕様を考える“生産技術らしい”仕事ができて嬉しい
2社目では味わえなかった部分で、モチベーションが上がった。
◎ただし、事業部(お客さん側)の完成度が低すぎる
- 事業部からの要求仕様が作れない
- 結局こちらで要求仕様まで作る“自作自演”状態
- 見積り後に要求仕様がコロコロ変わる
- 変更のたびに構想や見積もりをやり直し
要求仕様が曖昧=全部こちらに皺寄せがくる。(なぜか生産技術が怒られるし)
1年目はこの癖が読めず、苦労したポイントでした。
■決裁資料づくりはとにかく大変だった
3社目で一番のストレスは 決裁文化。
- 書き方の型が厳密に決まっている
- 内容よりフォーマット重視
- 決裁者が上がるたびに何度も説明&修正
- 仕様検討より決裁が一番パワーを使う
- 「決裁が通ったら仕事の8割が終わり」みたいな空気感
設備メーカーとの技術的やり取りは得意だったものの、
この“社内政治的な仕事”に慣れるまでが本当に大変だった。
■それでも感じた、前職の経験が生きている瞬間
仕様書をメーカーへ提出すると…
「この仕様書、めちゃくちゃ分かりやすいですね」
「ここまで整理されてる資料は助かります」
と言われることが多かった。
前職で鍛えた内製設備設計、仕様書作成の経験値が、ここで確実に役に立っていると感じた瞬間。
決裁さえ突破できれば、設備導入はスムーズに完了できた。
■まとめ:3社目1年目は“決裁文化に苦しみつつ、確かな成長を実感した年”
- 設備の話が通じる仲間がいることがとにかく嬉しかった
- 電子部品設備の導入という新しい領域を経験できた
- 仕様書作成やメーカー折衝は強みとして活かせた
- 一方で、決裁文化・事業部の要求精度には苦戦した
3社目1年目は、
「本当の生産技術に戻れた安心感」と「決裁業務の大変さ」が混ざった1年 でした。
✨次回
3社目1年目は、
“本当の生産技術”に戻れたという安心感と同時に、
決裁文化や社内調整の大変さを肌で感じた1年でした。
そして2年目は、
これまでのキャリアで出会ったどの現場より 大規模な設備投資プロジェクト に挑むフェーズへと進みます。
規模・関係者・判断尺度、それらすべてが一段上のレベルで求められる転機の年です。
次回は、
3社目2年目として最大級の設備投資プロジェクトを体験したリアルな1年
について詳しく振り返ります👇
▶【次回:3社目2年目|最大級の設備投資プロジェクトへ挑む話】
▶【前回:転職活動の記録③|2回目の転職“本物の生産技術”で働きたい】
▶3社目(材料メーカー)キャリア連載(全6回+総集編・番外編)
①【1年目】 また“本当の生産技術”に戻れた年。 ←今ここ
②【2年目】 史上最大の設備投資プロジェクトで学んだ“本当の生産技術”
③【3年目】 半年におよぶ国内試運転で学んだ“現場力”とチームの難しさ
④【4年目】 初めての海外現地試運転で味わった、3ヶ月のリアル
⑤-1【5年目①】 「物流ロボット導入」、“生産技術らしさゼロ”で苦しかった日々
⑤-2【5年目②】 “自作自演の設備導入”と、3回目の転職を決意した裏側
◎ 【総集編】 5年間で経験した“最大規模の仕事”と、キャリアの転機になった期間
◎ 【番外編】 職場環境まとめ | 最大規模組織で味わった “技術の壁” と “成長”


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