【3社目2年目】最大級の設備投資プロジェクトで学んだ「生産技術の責任」と現実

キャリア・転職

3社目に入社して2年目、私はこれまでのキャリアの中でも 最大規模の設備投資プロジェクト を担当することになりました。
1年目で“本当の生産技術に戻れた”という実感を得た一方で、この年は 金額・影響範囲・責任の重さ がまったく違うフェーズに入ったと感じています。
生産技術エンジニアとして、技術力だけでは通用しない現実 を突きつけられた1年でした。


■ 巨大プロジェクトの始動

プロジェクトは機械チームと制御チームで約10名。
私は機械チームの担当として、設備構想から詳細設計までを担当。

1社目では3D・2D・部品図まで全部自分で書いていましたが、
今回は ボリュームが大きすぎてフルで担当するのは不可能

そのため、ある程度構想が固まった段階で、細かい設計は外注へ依頼。
しかしこの外注設計がかなり曲者でした。

  • CADで図面は描けるが、“設計” のレベルには達しない…
  • 指示を細かく出さないと成立しない
  • その結果、自分の手が空かず、残業続き

正直かなりキツかったですが、それでも気づいたことがありました。


■ 生産技術の“本当の付加価値”に気づいた

プロジェクトを進める中で強く感じたのが、

価値が高いのは、図面を描く作業ではなく「設備構想」そのものだ

という事実。

設備構想を描ける人材はどこの会社でも少なく、希少価値が高い。
構想がしっかりしていれば、その後の3D・2D作業は “作業” でしかない。

だからこそ、外注をうまく使って
生産技術者は“価値の高い仕事”に集中すべきなのだ、と気づきました。

1社目で20代のうちに膨大な図面作成を経験していたことが、
今になって本当に活きていると感じた瞬間でもありました。


■ 毎週の進捗会議が地獄

設計だけでも手一杯なのに、追い打ちをかけてきたのが進捗会議。

みんな残業続きでギリギリ進めている状況なのに、
進捗が遅れているメンバーには課長から昭和気質の一言。

「じゃあどうすんだ?」

いや、そこは管理職が考えるところでしょう…
と全員が心の中で思いながら会議に臨んでいました。

調整業務を引き受けてくれる管理職はこの業界では本当に少ない。
名選手は名監督にならない を痛感した瞬間でした。


■ 次の壁:決裁イベント

設計で手一杯なのに、さらに重くのしかかってくる決裁業務。

  • 資料作成
  • 予算積算
  • 決裁者向けの説明準備
  • 数千枚にもなる図面を集めて仮見積もり依頼
  • 図面完成後に再度見積もり依頼(完全に二度手間)

「過去実績から大体で積算すればいいのに…」
と思いながらも、精度重視の会社文化に合わせるしかありませんでした。

そんなモヤモヤを抱えながらも、
なんとか決裁を通し、部品発注までこぎつけました。


■ まとめ:この年で得たこと

・巨大設備プロジェクトで“生産技術の本質”が明確になった
・構想力の重要性を再認識した
・外注の使い方と人の動かし方を学んだ
・1社目の経験が土台となり、着実なキャリアアップを感じた


✨次回:いよいよ国内試運転へ

3社目2年目は、大型設備投資プロジェクトを通して、
構想・仕様・投資判断といった「決める仕事」 に本格的に向き合った1年でした。

そして次に進んだのが、
設備導入プロジェクトの重要な工程となる 国内試運転 です。
計画や準備とは異なり、実際に設備を動かしながら進めるこのフェーズでは、
これまでとは質の違う緊張感と負荷 を強く感じることになりました。

次回は、
半年にわたる国内試運転を通して感じた生産技術の現実
について書いていきます👇

▶【次回:3社目3年目|国内試運転編】
▶【前回:3社目1年目|また“本当の生産技術”に戻れた年。】

▶3社目(材料メーカー)キャリア連載(全6回+総集編・番外編)
①【1年目】 また“本当の生産技術”に戻れた年。
②【2年目】 史上最大の設備投資プロジェクトで学んだ“本当の生産技術” ←今ここ
③【3年目】 半年におよぶ国内試運転で学んだ“現場力”とチームの難しさ
④【4年目】 初めての海外現地試運転で味わった、3ヶ月のリアル
⑤-1【5年目①】 「物流ロボット導入」、“生産技術らしさゼロ”で苦しかった日々
⑤-2【5年目②】 “自作自演の設備導入”と、3回目の転職を決意した裏側
◎ 【総集編】 5年間で経験した“最大規模の仕事”と、キャリアの転機になった期間
◎ 【番外編】 職場環境まとめ | 最大規模組織で味わった “技術の壁” と “成長”

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