【3社目総集編】5年間で経験した“最大規模の仕事”と、キャリアの転機になった期間

キャリア・転職

3社目の5年間は、これまでのキャリアの中でも特に幅が広がり、同時に限界も感じた期間でした。
仕様書作成・外製設備の導入、内製設備の設計・立ち上げ、海外3ヶ月の現地試運転、物流ロボット導入、試作設備の調整業務…。
良い意味でも悪い意味でも、技術も調整力も一番鍛えられた会社だったと思います。


■ 1年目:横串組織での調整業務と、“設備の話が通じる環境”に戻れた安心感

3社目は、それまでの「単一工場の生産技術」とは違い、会社全体の工場を横断して担当する組織でした。
そのため、設備導入先である事業部(お客さん)が他工場であることが多く、出張も一気に増えました。

課長は昭和気質で怖い人でしたが、技術は一流。
係長は経験豊富でキレ者。
職場に入った瞬間、「やっと本当の生産技術の仕事に戻ってきたな」と思いました。

ただ、要求仕様が事業部から全然上がってこず、結局こちらで作る“自作自演状態”が常態化。
見積もりを取った後に要求仕様がコロコロ変わるため、毎回やり直し。
決裁も会社独自の文化があり、部門長へ上げるだけで事前説明を何度も繰り返し、本当に疲れました。

それでも、仕様書作成やメーカーとの打ち合わせでは前職の経験が活きて評価してもらえ、
「決裁さえ乗り切れば、設備導入はスムーズに進む」
そんな1年でした。


■ 2年目:数億円規模の内製設備で“構想力”の価値を痛感した年

2年目は、これまでのキャリアで最大級となる内製設備を担当しました。
金額は数億円、幅数十メートルの巨大設備。
1社目以来の内製案件でワクワクした一方、ボリュームは桁違いでした。

構想段階までは自分で進め、細かな作図は外注へ依頼。
しかし外注のレベルが高くなく、明確に指示しないとまともな設計にならないため大変でした。
残業も多かったですが、その分「構想力の重要性」を強く実感した年でもあります。

CADで部品図を描くのは作業であり、本質である構想力を持つ人材は希少。
「自分の強みはここだ」と改めて感じられた時期でした。


■ 3年目:半年間の国内試運転で“現場力・コミュ力”が鍛えられた期間

設備がメーカーで組み上がり、ここからは約半年に及ぶ国内試運転が始まりました。
毎日メーカーに常駐し、優秀なメンバーたちと一緒に現場を回す日々。
ただ、電気担当の一人が“曲者”で、ソフト修正もコミュニケーションもなかなか苦労しました。

空調が効かない現場で、冬は極寒、夏は灼熱。
ロボット教示、パラメータ設定など初めての業務も多く、大変でしたが、その分成長も大きかったです。

「これほど大規模な内製設備の現場を経験できるのは本当に貴重」
そう実感した年でした。


■ 4年目:人生初の長期海外出張。達成感と反省が入り混じる3ヶ月

国内試運転が終わり、次は3ヶ月の現地試運転へ。
人生で2回目の海外で、しかも長期出張。
英語が話せず、入国審査からドキドキでした。

現地メンバーは優しく、仕事は順調に進みましたが、
国内で残った課題(ソフト完成度の低さ)がそのまま現地でも影響し、反省点も多かったです。

それでも設備は無事に立ち上がり、最後には現地メンバーと打ち上げも実施。
3年がかりの内製案件を完走できたことは、キャリアの大きな財産になりました。


■ 5年目①:物流ロボット導入で“生産技術らしさゼロ”の日々へ

帰国後は別のプロジェクトに配属されましたが、それが物流ロボット導入。
設備設計からは離れ、調整・説明・資料作成の毎日。
英語でのWeb会議、海外拠点の下見、再見積もりの連続…。

「この仕事、自分じゃなくてもいいよな…」
そんな気持ちが強くなり、モチベーションは下がっていました。


■ 5年目②:自作自演の設備導入に限界を感じ、3回目の転職を決意

続いて担当したのは試作設備の導入。
こちらも設計業務ではなく、事業部が欲しいカタログ品を“代理購入して置く仕事”。
しかも事業部は決裁できず、なぜか生産技術が決裁するという謎ルール。

決裁者からは「そのまま入れるだけじゃだめだろ」と言われる始末で、
「いやカタログ品が欲しいって言ってるだけなんだけど…」と心の中で何度も思いました。

この頃から、
「この会社では、もう自分のやりたい電子部品系の設備設計はできない」
と強く感じ始め、3回目の転職を決意。

アラフォーでの転職は不安でしたが、なんとか内定を獲得。
お世話になったメンバーへ挨拶し、バタバタとしながらも退職しました。


■ まとめ:3社目の5年間で得たもの

3社目は、設備のレベルも組織のレベルも一番高かったと思います。
内製・外製のどちらも経験でき、海外試運転もこなし、調整力も大きく成長しました。
なんだかんだ、この会社での経験が一番“総合力”を伸ばしてくれたと感じています。

✨ 次回(3社目の職場環境について)

次回は2社目の職場環境について、書いていきます。

▶[次回:3社目番外編 | 3社目の職場環境について]
▶【前回:3社目5年目②|“開発品の試作設備導入”と“3回目の転職を決意した理由】

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