【3社目番外編】最大規模組織で味わった “技術の壁” と “成長”

キャリア・転職

3社目は、これまで経験した中でも最も大きな組織で、
機械・電気合わせて約200名が在籍する、生産技術としてはかなり規模の大きい部門でした。
外製設備・内製設備に加えて、工場建設・プラント設備まで扱う幅広いチームがあり、
内製設備の設計ができる人材は全体の10%ほどという希少存在。
技術レベルの高い人が多く、「ここが一番レベル高いな…」 と感じた職場でした。


■上司たちの特徴と、人間関係

係長1(30代後半) ※入社時
経験豊富で頭の回転が早い“キレ者”。
内製経験こそ少ないものの、外製設備導入や工場建設のプロジェクト経験が豊富で、
最短昇進をしてきたタイプ。
同年代に近く話しやすく、技術的な学びも多かった。

係長2(50代前半) ※途中で交代
内製設備を多く経験している、ベテランエンジニア。
あまりマネジメント能力はないものの、技術力は高い方。
人としても話し易かったため、仕事はやり易く、技術面でも頼れた方。

課長(50代後半)
昭和気質のパワハラ系で正直怖い存在。
ただし技術力は圧倒的で、若い頃から内製設備をバリバリ設計してきた“職人気質の鬼”。
人間的に尊敬はできなかったものの、技術面の厳しい指摘で鍛えられた部分も大きい。

部長(50代後半)
私を採用してくれた人で、技術力も経験も豊富。
課長と違い、話が通じるタイプで信頼できる上司。
厳しさの中にも理解があり、この部長のおかげで仕事がやりやすい場面も多かった。

総じて、2社目とは比べものにならないほど技術レベルの高い人に囲まれ、
技術的に鍛えられた5年間だったと強く感じています。


■仕事の実態:要求仕様は出てこない、決裁は“死刑台”状態

3社目の生産技術は、全工場を横串で担当する組織
そのため出張が非常に多く、事業部・工事部門・調達部門など関係者も多岐にわたりました。

実際の業務フローはこんな感じ?

  • 設備投資計画が出たら、事業部と要求仕様を詰める(しかし大抵まともな情報は出てこない)
  • 「事業部が遅いだけ」なのに、なぜか生産技術が怒られる
  • 事業部の代わりに要求仕様を作り、その内容から設備仕様を検討(完全に自作自演)
  • 外製設備は仕様書を作り、内製設備は自分で設計し見積もり取得
  • 事業部側資料もこちらが作ることが多く、実質W担当
  • 決裁前は、事業部の上司・生産技術の上司へ事前説明
  • ようやく本番決裁だが、基本は同じ説明なのにまた新しく指摘が飛んでくる
  • 決裁は毎回「死刑台に立たされている感」
  • 決裁後も、発注まで約1ヶ月も承認が続きスピード感ゼロ
  • なのに発注後は逆にゆるく、「決裁が仕事の8割」みたいな文化

正直、決裁プロセスに時間・体力を奪われ、本来一番大事な導入〜立ち上げより“書類戦”の方が大変という環境でした。


■環境が厳しかった分、得られたスキルは大きかった

この大組織ならではの構造のなかで、次のようなスキルが身につきました。

  • 事業部・工事部門・調達部門など複数部署を束ねる調整能力
  • 要求仕様を整理し、外製設備の仕様書へ落とし込むスキル
  • 数億・数十メートル級の内製設備を“海外工場へ導入する経験”
  • 1社目(内製)×2社目(外製)を融合したハイブリッドスキル
  • 大規模組織での根回し、資料作成、説明スキル

技術的にもビジネス的にも大きく成長できた場所でした。


■この環境でも「転機」が訪れた理由

4年目まではやりがいもあり、設計も試運転も海外出張も経験できたものの、
5年目からは物流ロボット導入・カタログ設備導入など、
“生産技術らしさ”の薄い調整作業ばかりに変わってしまった。

事業部の成長方向も自分のやりたい領域とはズレ始め、
「ここでは今後、望むキャリアは築けない」と判断。
こうして私は、3回目の転職を決意しました。


✨ 次回(4社目の転職活動について)

次回は 4社目の転職活動 についてお話しします。



▶【次回:転職活動の記録④|再び電機メーカーへの転職】
▶[前回:3社目5年目①|物流ロボット導入で感じた違和感]

▶3社目(材料メーカー)キャリア連載(全6回+総集編・番外編)
①【1年目】 また“本当の生産技術”に戻れた年。
②【2年目】 史上最大の設備投資プロジェクトで学んだ“本当の生産技術”
③【3年目】 半年におよぶ国内試運転で学んだ“現場力”とチームの難しさ
④【4年目】 初めての海外現地試運転で味わった、3ヶ月のリアル
⑤-1【5年目①】 「物流ロボット導入」、“生産技術らしさゼロ”で苦しかった日々
⑤-2【5年目②】 “自作自演の設備導入”と、3回目の転職を決意した裏側
◎ 【総集編】 5年間で経験した“最大規模の仕事”と、キャリアの転機になった期間
◎ 【番外編】 職場環境まとめ | 最大規模組織で味わった “技術の壁” と “成長” ←今ここ

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