私はこれまで3回の転職を経験しましたが、すべての転職で「本命の1社しか応募せず、すべて一発で内定」を勝ち取ってきました。 なぜこれほどの高確率で合格できたのか? それは、面接の序盤で必ず聞かれる「ある質問」への対策を徹底していたからです。 今回は、合否の9割を決めると言っても過言ではない「退職理由」の必勝ロジックと、私が実際に話した3回分の回答実例をすべて公開します。
面接の合否は「最初の質問」で決まっている
転職活動のマニュアル本やサイトは世の中に溢れていますが、実戦で最も重要なのは「面接の序盤(なんなら1発目)に何を話すか」です。
私が受けた3回の面接(自動車、材料、電機)すべてにおいて、自己紹介の直後に必ず聞かれたのが「転職理由(なぜ今の会社を辞めるのか?)」でした。
ここで面接官を納得させられるかどうかが、その後の空気を決めます。実際に3戦全勝した私なりの分析ですが、面接官はこの質問で以下の2点を見定めています。
- 自社とのマッチング: うちの会社でその不満や希望は解消されるのか?
- 定着性(リスク): 嫌なことがあるとすぐに辞める人間ではないか?
絶対に言ってはいけない「ネガティブな退職理由」
よく言われることですが、以下のようなネガティブな理由は、たとえそれが事実であっても絶対にNGです。
- 「残業が多すぎる」
- 「給料が安い」
- 「人間関係が悪い(上司と合わない)」
なぜなら、これらは「環境を変えれば解決するとは限らないから」です。 生産技術職である以上、どこの会社に行っても突発的な残業はありますし、人間関係に至っては完全に運です。私自身、転職した後の上司が「ハズレ」だったこともあります。
面接官もそれがわかっているため、「人間関係で辞めた人」は「うちに来てもまた人間関係で辞めるだろう」と判断します。
【鉄則】「〇〇が嫌だから」ではなく「△△がしたいから」に変換する
では、どう答えればいいのか。 私が3回とも徹底したのは、「現状の不満(できないこと)」を「未来の希望(やりたいこと)」に変換して伝えることです。
- ×:今の会社では自動機の設計ができなくなったから辞めたい。
- 〇:御社の〇〇という設備で、私の得意な自動機の設計がしたい。
当然ですが、この「やりたいこと(△△)」は、応募先企業の求人内容と完全にマッチしている必要があります。ここがズレていると「じゃあウチじゃなくてもいいよね」となって終了です。
ここからは、私が実際に話して内定を勝ち取った「3回の面接でのリアルな回答」を紹介します。
👉私の転職活動の記録はこちら
【転職活動・総集編】未経験からアラフォーまで ― 4回の転職活動をすべて振り返る
【実録】私が3戦全勝した「退職理由→志望動機」の回答例
私の転職の軸は、一貫して「自動機の設計スキルを活かしたい」という点でした。
これを、その時の状況に合わせてどう伝えたかを見てください。
1回目:電機メーカー→ 自動車メーカー(2社目)への転職
当時の状況:会社の業績悪化で設備投資が減少し、自動機設計業務が減っていた。
【実際の回答ロジック】 「これまでは自動機の設計に従事してきましたが、会社の景気悪化により社内設備投資が減少し、スキルを活かせる機会が減ってしまいました。 私は今後もエンジニアとして自動機の設計スキルを磨き続けたいと考えています。 御社が募集している『〇〇(製品名)の生産ライン』の設備であれば、私のこれまでの経験を活かし自動機設計に貢献できると考え志望しました。」
勝因分析: 「不満(投資がない)」を言いつつも、焦点はあくまで「御社でなら私のスキル(自動機設計)が活かせる」というマッチングに置いています。
2回目:自動車メーカー → 材料メーカー(3社目)への転職
当時の状況:外製(メーカー製作)文化で、エンジニアとして手を動かせないのが不満。
【実際の回答ロジック】 「現職は設備製作をすべて外製で行っており、生粋の生産技術エンジニアが不在の環境です。 私は1社目のように、内製での設備設計もでき、生粋の生産技術エンジニアがいる環境の方が自分のスキルを伸ばせると考えて志望しました。」
勝因分析: ここでは「外製が嫌だ」とは言わず、「内製もできる環境、生粋の生産技術エンジニアがいる環境(=御社の環境)」で働きたいとポジティブに伝えています。
3回目:材料 → 電機メーカー(4社目・現在)への転職
当時の状況:材料メーカーでは「自動機設計」の仕事自体が少なくなってきた(選択ミス)。
【実際の回答ロジック】 「現職(材料メーカー)では、私の強みである自動機の設計業務がここ1年ほど発生しておらず、今後も事業構造的に難しいと判断しました。 私のキャリアの軸は『機械製品の自動機設計』にあります。 材料メーカーではなく、機械製品を主力とする御社であれば、私が培ってきた自動機設計のスキルを長く安定して発揮できると考え、志望しました。」
勝因分析: 3回目(アラフォー)の転職となると、「またすぐ辞めるのでは?」と警戒されます。 そこで、「前回の選択ミスの分析(なぜ材料メーカーではダメだったか)」と「今回はそのミスが起こらない理由(貴社は機械製品が主力のメーカーだから)」をセットで説明しました。 これにより、「この人は自分のキャリアを客観的に分析できているから、もう辞めないだろう(定着してくれる)」という安心感を与えられました。
まとめ:30代以降の転職は「納得感」が命
3回の面接を通して感じたのは、面接官はスキル以上に「一貫性(ブレていないか)」を見ているということです。
私の場合は3回とも、言葉の表現は変えつつも「自動機の設計がしたい(けど出来ないから、出来る場所に行く)」という軸はブレていませんでした。
- 過去: これまで何をしてきて、何が出来なくなったのか。
- 現在: だから、何を求めて転職するのか。
- 未来: 御社ならそれが実現でき、貢献できる(マッチしている)。
この3本柱が一本の線で繋がった時、面接官は「採用しない理由」がなくなります。 これから面接に挑む方は、ぜひ「不満」を「希望」に書き換える作業から始めてみてください。

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