労働組合なしは搾取の罠?昇給5千円の子会社から這い上がった私の戦略

キャリア・転職

来年のあなたの昇給額、いくらか知っていますか?

もし、「社長の機嫌次第」「業績が悪いからおそらくゼロ」と諦めているなら、今すぐ自社の就業規則と「労働組合の有無」を確認してください。

私はこれまでに3回の転職(すべて1社単願で一発内定)を経験し、現在は4社目となる大手メーカーで生産技術エンジニアとして働いています。今でこそ年収も上がり、独立を視野に入れる余裕ができましたが、20代を過ごした1社目は「労働組合なし・薄給・長時間労働」という、絵に描いたような搾取環境でした。

今回は、私が現場で血を流しながら学んだ「労働組合がない会社の残酷な現実」と、そこから大手企業へ這い上がるための「したたかな戦略」を、包み隠さずお話しします。

昇給年5千円、ボーナス3割カット。労働組合なしの「搾取のリアル」

私が新卒で入社したのは、ある電機メーカーの子会社でした。親会社は誰もが知る大企業でしたが、私がいた子会社には「労働組合」がありませんでした。

これが何を意味するか、当時の私は全く理解していませんでした。

  • 初任給:約20万円
  • 30歳目前での基本給:約24万円

約8年働いて、たったの4万円しか上がっていません。年平均にすれば、たったの5000円です。 さらに地獄だったのは、残業時間です。年間300〜500時間という狂ったような残業をこなしていましたが、それでも20代で年収が500万円に届くことは一度もありませんでした。

極めつけは、リーマンショックと東日本大震災の時です。 会社からの通達一枚で、ボーナスが問答無用で30%カットされました。労働組合がないため、経営陣の決定に異議を唱える仕組みすら存在しなかったのです。

後から知ったのですが、当然ながら組合のある親会社の社員は、そこまで悲惨なカットはされていませんでした。 「親会社が大手だから安心」は幻想です。子会社には組合がない罠が潜んでいる可能性があるため、会社選びの際は絶対に確認してください。

大手4社を渡り歩いて知った「組合あり」の圧倒的恩恵と少しの毒

私はこの搾取環境に見切りをつけ、2社目以降は「労働組合がある大手企業」を渡り歩いてきました。 そこで見たのは、1社目とは天と地ほど違う待遇でした。

  • 毎年1万円以上の昇給が当たり前(近年はベースアップで2万円以上の昇給も)
  • 基本給は「年齢 × 1万円」のラインをキープ
  • 春闘で組合が交渉してくれるため、一方的なボーナスカットがない

ニュースで「大手の賃上げ満額回答」といった報道を見ることがあると思いますが、あれは間違いなく事実です。労働組合という盾があるだけで、労働条件の安定感は劇的に変わります。

組合の「毒」:宗教チックな集会と役員のダルさ

とはいえ、組合にもデメリットはあります。 毎月5000円程度の組合費が天引きされますし、休日や業務後に集会へ出席させられることもあります。

さらに厄介なのが、組合役員に選ばれてしまった時です。 私は自動車関係のメーカーにもいましたが、ここの組合は完全に「宗教」でした。ホテルに缶詰めにされて合宿をやらされたり、謎の「掛け声の練習」をさせられたりと、生産性ゼロの時間を強要されます。そっち側の活動に時間を取られるのは、控えめに言ってクソ面倒くさいです。

ですが、その面倒くささを差し引いても、毎年確実に給料が上がり、不当なカットを防いでくれるなら、私は喜んで組合費を払います。

「やりがい」だけで飯は食えない

以前の記事でも書いた通り、仕事の「楽しさ」や「やりがい」だけで言えば、皮肉なことに年収が一番低かった1社目が一番満足していました。 設備は完全内製で、面倒な調整業務もなく、純粋に設計に打ち込める環境だったからです。

👉1社目の「楽しかった仕事」と「低い幸福度」のギャップについてはこちら
【実録】年収800万は幸せか?3回転職したエンジニアが語る「450万時代」の方が楽しかった理由

しかし、どれだけ仕事が楽しくても、行動(労働)条件が悪ければ将来の不安は消えません。 「やりがい搾取」に甘んじていては、いつか必ず心が折れます。

無名の中小から大手へ這い上がるための「踏み台戦略」

ここまで読んで、「じゃあ俺も大手に転職しよう」と思った方へ。 厳しい現実を言いますが、無名の中小企業から、いきなり誰もが知る大手企業(親会社)へ転職するのは至難の業です。

私はずっと大手企業(あるいはその規模の会社)に身を置いていますが、中小企業からいきなりポンと大手に入ってきた人間をほとんど見たことがありません。大手が求めるスキルセットや経験値のハードルは、皆さんが思っている以上に高いからです。

では、どうすればいいのか? 私がおすすめするのは、「まずはハードルがそこまで高くない『大手の子会社』を狙う」という戦略です。

子会社で「大手の作法」を盗め

最初は子会社でも構いません(※ただし、今回は待遇改善が目的なので組合の有無は要確認です)。 そこで大手の仕事の進め方、大規模なプロジェクトの回し方を泥臭く身につけるのです。

そうやって「大手グループでの実務経験」という箔をつければ、次の転職で本丸の大手企業へ入り込むチャンスが格段に広がります。

👉子会社を「踏み台」にしてキャリアアップする具体的な戦略はこちら
【学歴フィルター突破】新卒はあえて「○○○」を狙え!30代でエリート本社組をごぼう抜きするキャリア戦略

まとめ:自分の身は「環境選び」で守れ

  • 会社選びにおいて、待遇面の伸びは「労働組合の有無」で決まる
  • やりがい搾取から抜け出すには、大手の環境を手に入れるしかない
  • 一発で大手に行けないなら、「大手子会社」を踏み台にして経験を積む

会社はあなたの人生を保証してくれません。業績が悪くなれば、平気でボーナスをカットします。 だからこそ、組合という防具を装備できる環境を、自分自身で選び取る必要があるのです。

今の待遇に不満があるなら、まずは自分の市場価値を知り、どのレベルの会社(子会社なのか、本丸なのか)なら入り込めるのか、転職エージェントを使って現実的な立ち位置を測ることから始めてみてください。

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