大手4社を渡り歩く私が「転職を決意した理由」と辞める瞬間

キャリア・転職

「せっかく大企業に入れたのに、もったいない」
「今の会社、給料も良くて楽なんだから辞める必要ないじゃん」

私が転職を決意するたびに、周りの人間は決まってそう言って引き留めてきました。 しかし、私は現在4社目の大手メーカーに在籍し、さらには独立(フリーランス)に向けて準備を進めています。

なぜ、世間的には「勝ち組」と言われるような環境を自ら捨ててきたのか? 3回の転職、そして今の4社目で独立を見据えている理由に共通しているのは、たった一つの「強烈な違和感」です。

今回は、私が大企業という生ぬるい環境の中で感じたリアルな違和感と、明確に「あ、ここ辞めよう」と転職を決意した瞬間について、包み隠さずお話しします。 人生の大半を会社で過ごすのに、嫌々しがみついている日本のサラリーマンたちへの、私なりの警鐘です。

1社目の違和感:暇なCAD作業で悟った「市場価値の腐敗」

1社目の電機メーカーの子会社は、待遇こそ最悪(昇給年5千円)でしたが、若いうちから設備の設計・製作(内製)をガッツリやらせてもらえる環境でした。

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労働組合なしは搾取の罠?昇給5千円の子会社から這い上がった私の戦略

しかし、私が20代後半になり、一通りの設備設計スキルが身についてきた矢先、会社の業績が悪化し、設備投資が激減しました。当然、私がゴリゴリ設計するような大きな仕事もなくなります。

仕事は圧倒的に「楽」になりました。定時で帰れる日も増えました。 しかし、その時の私は、パソコンのモニターの前で「猛烈な焦りと違和感」に襲われていたのです。

転職を決意した瞬間

それは、CADを使って「誰でも描けるような簡単な治具」の設計をダラダラとやっていた瞬間です。

「俺、こんな数万円で作れるような治具の図面を引くために、毎日会社に来てるのか?」 「今は楽だけど、このまま数年過ごしたら、他社で通用するエンジニアじゃなくなる(だめになる)」

生ぬるい環境は、技術者のスキルを確実に腐らせます。私は自分の市場価値を守るため、1回目の転職を決意しました。

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【8年目】尊敬する上司との別れで、転職が現実味を帯び始めた生産技術エンジニアの転機

2社目の違和感:素人上司の「意味不明な丸投げ」

2社目は、自動車メーカーの「開発部門」に属する生産技術でした。 ここで私は、致命的な環境のミスマッチを経験します。

開発部門であるため、周りは製品開発の人間ばかりで、「設備の設計」を経験したことがある人間が一人もいなかったのです。生産技術に関して、まともな技術的な会話が通じる相手がいません。

転職を決意した瞬間

私が明確に見切りをつけたのは、ある日のダメ上司の一言でした。

開発品の試作対応に忙殺され、本来やるべき設備の検討に全く時間が割けず、完全にキャパオーバーになっていました。私は藁にもすがる思いで上司に「この状況、どう進めればいいですか?」と相談しました。

すると、設備に関してはド素人のその上司は、鼻ホジ顔でこう言い放ったのです。

「んー、それって自分で考えることじゃないかな?」

この瞬間、私の中で何かがプツンと切れました。 「あ、こいつに相談しても無駄だ」「こんな素人しかいない部署にいては、自分の専門スキルは絶対に伸びない」と確信した瞬間でした。

自分の専門性を高めたいなら、同じ専門性を持った人間(手本になる人間、議論できる人間)が多くいる部署に身を置かなければならない。これは、私が血を流して学んだ強烈な教訓です。

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【転職2年目】生産技術エンジニア|新製品開発・工法開発・試作のリアル

3社目の違和感:「社内政治」と「カタログ手配屋」への転落

3社目の会社では、入社からしばらくは自分のやりたい「設計要素のある仕事」ができていました。 しかし、退職の1年前あたりから風向きが変わります。

導入する設備が「メーカーのカタログ品をそのまま買うだけ」に近いものばかりになり、私が頭を使って機構を考えるような設計要素の仕事が激減したのです。 さらに最悪なことに、空いた時間でやらされるのは、上層部を説得するためだけの「中身のない社内政治用のエクセル・パワポ資料作り」ばかり。

先を見据えても、今後この環境で「設計要素のある面白い仕事」ができる見込みはゼロでした。 「ただのカタログ手配屋と資料作成マシーン」になることに心底うんざりし、私は3回目の退職届を叩きつけました。

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【3社目5年目②】“自作自演の設備導入”と、3回目の転職を決意した裏側

4社目(現在)の違和感:ホワイト企業という名の「有意義なき時間」

そして現在、私は4社目の大手企業にいます。 ここは2社目と似ていて、周りに生産技術の経験者がほとんどおらず、技術的に尊敬できる人がいません。

ただ、2社目と決定的に違うのは、「めちゃくちゃホワイトで、待遇も良く、仕事が楽」という点です。 世間のサラリーマンからすれば、喉から手が出るほど欲しい「上がり」の環境かもしれません。

しかし、私は今、強烈な違和感を抱えて独立の準備を進めています。 理由はシンプルです。「周りのレベルが低く、ここに人生の時間を投資することが『もったいない』から」です。

人生の大半の時間を、私たちは「仕事」に使います。 その貴重な時間を、尊敬できない人間たちに囲まれ、有意義だと感じられない業務に費やして、ただ給料日を待つだけの消化試合にするのか? 私には、そんな時間の使い方は耐えられませんでした。

結論:嫌々会社に行く人生を避けるための「選択肢(キャリア)」

仕事内容と自分の目指すキャリア(価値観)が合っているか。これが私の転職の基準です。 もちろん、入社してみないと本当の仕事内容は分かりませんし、3社目のように途中で方針が変わってしまうこともあります。会社はガチャです。

だからこそ、「違和感を感じた時に、いつでも外に逃げられる『選択肢』」を持っておく必要があるのです。

大企業を見渡すと、「会社にしがみつくしか選択肢がない人」で溢れかえっています。 文句を言いながら、嫌々会社に行き、何十年も定年まで耐え忍ぶ。私には、日本のサラリーマンの大半がこの「不幸な状態」に陥っているように見えます。

自分の望む環境で、有意義な仕事をやり続けるためには、会社の看板ではなく「自分自身のキャリア(スキル・実績)」を徹底的に積むしかありません。 もしあなたが今、自分のいる環境に「違和感」を感じているなら、その直感は正しいはずです。しがみつく人生を選ぶ前に、自分の「選択肢」がどれだけあるか、一度真剣に確認してみてください。

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