【生産技術はキツイ?楽しい?】「配属ガチャ外れた」と絶望した私が、製品設計より「勝ち組」だと断言する理由

キャリア・転職

「メーカーに入るなら、花形の製品設計をやりたい」 「生産技術はきついし、地味だから嫌だ」

就職活動中の学生や、若手エンジニアなら誰もが一度はそう思うはずです。私もそうでした。

私は学生時代、「自動車メーカーに入ればカッコいい車が作れる」「電機メーカーなら最新の家電が作れる」と無邪気に信じていました。そして、新卒で「生産技術」に配属された時、正直に言えば「配属ガチャに外れた…」と目の前が真っ暗になりました。

しかし、大手4社を渡り歩き、3回の転職(すべて1社単願で内定)を成功させた今の私が断言します。

「エンジニアとして自由に設計を楽しみたいなら、製品設計よりも生産技術こそが『勝ち組』である」

世間で言われる「生産技術はきつい」は本当なのか?それとも「楽しい」のか? その答えを、「仕事の面白さ(自由度)」と「キャリアの強さ(市場価値)」の2点から、私の実体験ベースで解説します。

「製品設計=花形」の現実は、不自由なパズルの埋め合わせ

私が製品設計に憧れていた理由は単純です。「自分が設計した製品が、お店に並ぶのを見たい」と思っていたからです。 しかし、実際にメーカーに入って知った現実は、想像とは少し違っていました。

「3万分の1」の部品担当

例えば自動車1台を構成する部品点数は、約3万点と言われています。 もし製品設計に配属されたとしても、新人が担当するのはその中のごく一部。例えば「ドアノブの裏側の固定金具」や「エンジンルームの配管の取り回し」といった、地味で目立たないパーツです。

もちろん重要な仕事ですが、完成した車を見ても「俺がこの車を作った!」と胸を張れる実感は湧きにくいのが現実です。

デザインとコストの板挟み

さらに、製品設計には「デザイナーが決めた外観」や「厳格なコスト目標」という絶対的な制約があります。 「ここはこうした方が性能が良いのに」と思っても、デザインや既存部品の流用ルールに縛られ、エンジニアとしての創意工夫を発揮できる余地は意外と少ないのです。

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2先輩の言葉で気づいた「生産技術」の圧倒的自由度

配属直後、腐っていた私に職場の先輩がこう言いました。

「製品設計はほんの一部しか自分で設計できないけど、生産技術は設備丸ごと、自分の好きに設計できて面白いぞ」

この言葉は真実でした。

自分の「城」をゼロから作れる

生産技術が設計する「生産設備」には、製品のようなデザイン制約がありません。 「安全」と「品質」と「タクトタイム」さえ守れば、どんな機構を使っても、どんな形状にしても自由です。

私は自分の設計した設備に、あえて自分の好きなメカニズムや、ちょっとした遊び心をしれっと組み込んだりしていました。 自分がゼロから構想し、図面を引いた巨大な設備が、目の前で狙い通りに動き出し、製品を次々と生み出していく。

その時の「全能感」と「達成感」は、部品の一部しか担当できない製品設計では決して味わえないものです。

「きつい」けど最強。業界を超えられるポータブルスキル

もちろん、生産技術には「きつい」側面もあります。 ライン立ち上げのプレッシャーや、現場トラブル対応で泥だらけになることもあります。しかし、それを補って余りあるのが「転職市場での圧倒的な強さ」です。

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業界を問わない「潰しの良さ」

私はこれまでに「電機」→「自動車」→「材料」と、全く異なる3つの業界を渡り歩いてきました。 製品設計の場合、製品知識(例えばエンジンの知識)が他業界で通用しにくいことがありますが、生産技術のスキルは普遍的です。

  • 「安く、早く、品質良く作る」考え方
  • 自動化設備の設計ノウハウ
  • 現場作業者との折衝能力

これらは、モノを作っている会社なら、どんな業界でも、景気が良くても悪くても必ず必要とされるスキルです。

学校では学べない「参入障壁の高さ」

ITエンジニアとは違い、生産技術のスキルは独学や学校で身につけることが難しく、「現場で泥臭く経験した人間」にしか宿りません。 だからこそ、ライバルが参入しにくく、経験を積めば積むほど市場価値が跳ね上がります。

私が30代、40代と年齢を重ねても、1社応募で即内定をもらえたのは、この「希少性」のおかげです。

結論:狙うなら「内製」ができる環境へ

生産技術は、決して「製品設計の滑り止め」ではありません。 「エンジニアとして、自分のアイデアを形にする喜び」を最も純粋に味わえる職種です。

ただし、一つだけ条件があります。 それは、「設備を外注に丸投げせず、自前で設計・製作(内製)している環境」に身を置くことです。

仕様書を書いてメーカーに発注するだけの仕事では、この「面白さ」も「スキル」も身につきません。 もし今のあなたが、「丸投げばかりでつまらない」「もっと技術者として成長したい」と感じているなら、それは職種のせいではなく、「環境」のせいです。

転職エージェントを利用する際、必ず「内製比率はどれくらいか?」「自分で図面を引けるか?」を確認してください。 自分に合った「技術を磨ける環境」を見つければ、生産技術は一生モノの天職になります。

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